頭痛
◇ 主な原因
妊娠中の頭痛には、女性ホルモンのバランスが関係する、と言われていますが、一般的な頭痛は、
大きく2種類に分けられます。ひとつは、脳や全身の病気から起こる「症候性頭痛」、 もうひとつは
「慢性頭痛」です。さらに慢性頭痛は以下の「偏頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられ、
それぞれの症状に合わせた対処が必要です。
「偏頭痛」・・・妊娠初期に起こり易い症状で、脈拍に同調してズキンズキンと頭の片側または両側が
痛みます。原因の多くは、血管が拡張して血管付近の神経を圧迫することによります。生理中断での
ホルモンバランスの変化や睡眠不足、生活習慣などにより、血管の拡張・収縮のリズムが乱れるため
に起こります。
「緊張型頭痛」・・・肩や首周辺の筋肉群の緊張で頭部の血液循環が悪くなり、肩・首の凝りや目の
痛みなどを伴って、後頭部を中心に頭を締め付けられるような痛みや、鈍痛が起こります。 原因は、
肩・首周辺の筋肉疲労や目の疲れ、精神ストレス、姿勢や骨格のゆがみなどで、緊張によって血行
障害を起こすためです。
「群発頭痛」・・・緊張型頭痛や片頭痛と比べて患者数が少ない頭痛です。この名称は、群発地震の
ように一定期間(たいてい2週間~2ヵ月ほど)続くことからこう呼ばれます。その後、半年から2~3年、
しばらく時間がたった後に再び同じように、片方の目の奥や周囲にあらわれ、上あごのあたりや頭の
片側へと広がる激しい痛みに見舞われます。
頭痛の起こっている期間を「群発期」と呼んでいますが、群発期以外の期間には痛みが治まってしまう
のが特徴で、涙、鼻水、鼻づまり、結膜の充血、まぶたのむくみといった症状を伴って、1日に1~2回、
毎日ほとんど同じ時刻に痛みだします。原因については明らかではありませんが、片頭痛と同じように、
頭部血管の拡張が関わっていると考えられています。
◆ 施術のポイント
上記の症状の多くに、頚椎(首の骨)のゆがみやねじれ、首まわりの筋肉の緊張が関係しているため、
これら骨格・関節と筋肉のバランスを調整することで、多くの症状が緩和・解消されていきます。