✿ 人は考えることで多くの答えを導き出して行動できる一方、
思考に頼り過ぎて反って動けなくもなる、妙な生き物。
あなたも、考え過ぎで本能的な感情や直感が働かずに混乱したり、
自分や望む状態を見失ったりした経験は少なくないことと思います。
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そこで、「思考」と「潜在意識」双方のいい処をうまく扱い、
自身を知り、内面を覗いてみようというワークです。
“ 自分探しのヒント ” として、また、“ 進む方向や取り組みへの
意志を固める ” のにも有効なので、よろしければ。
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・・たとえば
『自分がよく解らない』
『自分を知りたい、確かめたい』
『自分が何をどうしたいのかが解らない』
『あれこれ考えるばかりで、事が捗らない』
『色々悩み過ぎて、なかなか決められない』
『考え込めば込むほど、混沌として抜け出せない』
・・思考の壁にぶつかり、動きたいのに動けない方などはぜひ。
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私なりに試行錯誤、10年ほど前にこの方法に辿り着いてから、
自身との対話がよりスムーズに。 今でも度々実行しています。
但し、非常に手間が掛かる ので、面倒な人はスルーしてください。
(※私自身が実施する際は、毎回1週間ほど掛けています)
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✿ まず初めにお伝えしておくのは、無理にやろうとしない という点。
“ ピン!ときた時に ” =思考に頼らず、感覚とイメージに委ねる こと。
※自身が「せねば!」「すべき!」モードの時は実施を見送ります。
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長くなりました。 では始めましょう。
“ 内なる自身の棚卸し ”
【 準備物 】
① 付箋 ・・ 文字が一行に収まる小さめサイズを300枚ほど
② A4用紙 ・・ A4サイズの普通紙を20~30枚
③ ペン類 ・・ 何色でも書きやすければOK
【 実施要領 】
1) A4用紙の頭に、「これを書き出してみよう!」と直感で
ひらめいたタイトルを書き出していきます。
例) ●今不安に感じていること
●こうだと安心でいられること
●今悩んでいること
●既に手放せたこと
●解決したいこと
●過去解決出来たこと
●今後絶対したくないこと
●これから是非してみたいこと
●大嫌いなこと
●大好きなこと
●やるのが怖いこと
●やってみたいこと ・・etc、etc
2) 決めたタイトルに従って、付箋1枚に1個を書き出し、
A4用紙の左側に、縦方向に貼り付けていきます。
✿ point1) この際、ジャッジ、評価、善し悪しなどの判断は
一切せず、思いつくまま、感じるままに書き出していきます。
※ 悩んでいる時はマイナス面の内容の方が出て来易いので、
まずマイナス面から書き始めていくとスムーズです。
✿ point2) マイナス面を書き出せたら、同じ要領でプラス面も
書き出していきます。
・・例えば、「不安なこと」+「安心なこと」、「嫌いなこと」
+「好きなこと」、「したくないこと」+「したいこと」など。
✿ point3) 直観・感情に委ね、本音をすべて吐き出ていく。
※「考えながら」書くのでなく、『感じるままに』書きます。
3) 現時点での想いや本音がひとまず出尽くした、と感じられ
たら、次に各付箋の右横に「そう感じている理由」を書き
込んで いきます。
4) 書く&貼る作業を終えたら、順序はお好みで構わないので、
プラスとマイナスを並べて、交互に、じっくりじっくり
丁寧に読み込み、眺めて、味わい切っていきます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
✿ point4) ここがこのワークの最重要ポイント。可能な限り最大に
時間をとって自身に向き合ってください。
✿ point5) 書き出し時と同様、一切のジャッジ・評価・判断なし です。
ただ自らに、『だよね~』『そうだね~』と寄り添いながら 。
✿ point6) 頭と心の中身を文字に起こし、情報と感情を整理して、
読む・眺めることで「視覚」から「脳」にインプットし直します。
さて、ここまで進めたら一度成果を確認してみてください。
・・気づいたこと、腑に落ちたこと、手放せたこと・・何でも構いません。
『へ~、そうだったんだぁ』 『そういうことだったんだね~』
『なるほどね~』『すごいね~』などなど、受け取れた自分を認めつつ。
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✿ 内観とは、自身の内面をこれまでの考えや行動などから深く顧みる、
頭と心の整理と解放の作業。
な / 核、重要なもの
い / 伝わる物、陰
か / チカラ
ん / ※掛かる語を強める=「チカラ」を強める
自身の核=本来の自分から伝わる強い力。
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いちばん近くていちばん遠い存在=自分 の受け入れが進み、物事に
対する捉え方や解釈が変化し始めることで、今を生きる姿勢や在り方、
他者との関わり方などが、自然に修正・改善されていきます。
これには潜在意識が自身の想いや願い(=心の奥底で実に望んでいる
イメージ)と直結していること、想念(=思考や思い込み)が その
実現を妨げていることなどが関係しています。
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本来、「心から望んでいる状態」は既に潜在意識にインプットされていて、
其処へのレールに乗りさえすれば、自動的にその有り様へと運んでくれる
ようになっています。
ただ、残念ながらそれを邪魔してくるのが、思考・思い込みによって起こる
「不安」や「恐れ」のイメージ。 望む理想と実際のギャップが埋まらない
=事が想うように運ばない理由がここにあります。
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続けましょう。
5) 本音・本心が観えたら、行動に移す準備です。
内観だけを続けていても、ここから先の現実は動かせません。 なので、
書き出した内容を整理して、具体的なアクションに繋げていきます。
✿ point7) たとえば、「したいこと」、「したくないこと」で
ハッキリさせた内容についてそれを行動に移すため、
① 「今ある資源」=既に身につけている知識や技術・能力
② 「準備できること」=これから身につける、磨ける要素
③ 「今日から無理なく始められる取り組み」
の3つの項目で再度書き出し or 付箋の貼り直し整理をします。
✿ point8) 上記①~③で自分なりの行動の優先順位が見えたら
あとは「今の自身に無理なく始めらること」から動き始めます。
✿ point9) それでも行動に移れない=何かを決断し切れない時には、
このブログ上でも度々ご紹介している
【 最善最悪の4パターン 】のシュミレーション ← ☆クリック★
を使って、自分の意志、現状を計ってみてください。
✿ point10) ここまででスッキリしていない、心のざわつきが収まら
ない、腑に落ちないなどがある場合は、再び実施要領1)へ戻り、
何度でも繰り返して受け入れを試みます。
※但し、はじめにもお伝えした通り、
「思考で作業が捗らなくなって来た時」
「とにかく作業としてやり遂げようとする自分が強くなって来た時」
などには、無理矢理続けずに一旦休みを挟んでください。
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✿ ワークで思考や心の中身が観えてくると、それまで混沌の渦中にあり、
気負いや取り繕い、自身にも人にも素直になれなかった、などの状態から
あなたの早さで解放されていきます。
自分が掴めない→どうしていいか解らない→想い通りに生きられない
= 「自らをあるがままに出せていない」「本来の自分でない」ということ。
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✿ 人が成長したいと歩み続ける限り、悩みが尽きることはありません。
避けても逃げても追いかけてくる悩みには、自ら向き合うしか術はなく、
悩みから逃れようとすることは、本来の自分に戻るチャンスを逃すこと
になります。
また、人生に「これをすれば必ずうまくいく!」という正解もありません。
だからこそ多くの人が理想を追い求めて、様々な手法や考え方から学ぼう
と日々試行錯誤を重ねています。
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✿ 外に学びを求めること=内に気づきを得ること。
インプットしてきた中身はアウトプットすることでバランスします。
外面に解決策を見出そうとするのと等しく、悩みを通して内面にも同時に
向き合う行為が、自分という有り様をより早くバランスさせてくれます。
✿ 内観を続けていく目的は、長年溜め込んできた心の澱(おり)を都度洗い流し、
物事を見づらくする「思い込み」という色眼鏡を外していくこと。
そして、“氣”が向いた時に何度も繰り返していく過程で、これまで当たり前に感じ、
氣に止めることさえなかったこともフォーカスされ、たとえば活き活きとした自然の
美しさや恵み、親や周囲への感謝の想いなど、「平穏な有り様」「心の安らぎ感」
にも気づけてきます。
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正直とても手間の掛かる地道な試みですが、人生という大きな流れの中で本来の
自分を見失わないよう導いてくれる、極めて正確なコンパスと捉えてください。
何事にも揺るがない「自分だけの軸=本来の私」を取り戻すことで、此処からの
未来が想い描いてきた通りに軌道修正されていきます。
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✿ 均衡。 偏りは、都度のバランスを教えてくれる道しるべ。
✿ 帰還。 内外面の統合が、“ 私 ” を本来へと連れ戻す。
・・悩みに向き合えているあなたの扉は、既に開かれています。